■Beer Tourism【オランダ / マーストリヒト】

 
■掲載箇所リスト
醸造所, 併設カフェ De Ridder / Gulpener Bierbrouwerij / De Zwarte Ruiter
カフェ, レストラン De Poshoorn / Take One
ビールショップ  
おまけ Bonnefantenmuseum Maastricht

 
 醸造所, 併設カフェ
Stadsbrouwerij De Ridder
Oeverwal 3-9, Maastricht

2002/07:
昔は見学OKだったようですが、VVV(観光案内所)で聞くと、もう見学は受け付けていないとのこと。1982年にHeinekenに買収されたものの、1857年設立のけっこう古いブルワリー。Wieckse Wiite という小麦のビールはオランダ全土だけでなく、フランスでも有名。

[追記]2002年3月にピルスナー、オールドブラウン、ボックの生産を中止していて、どうも様子がヘンだと思ってたら2002年10月に閉鎖されてしまいました。
[追記]と思ったら2003年1月から醸造再開? どうなってるんだろう?


Gulpener Bierbrouwerij
Rijksweg 16, Gulpen

2002/07:
マーストリヒトからVaals 行きのバスに乗って40分ぐらいのところ。
平日ならVVV (観光案内所)で予約して、個人でも醸造所見学ができるようです。残念ながら日曜日だったので、写真だけ撮ってきました。


↑Bierhuis 。カフェ兼見学ツアー開始場所?

醸造所見学のインフォメーションはVVVで→


De Zwarte Ruiter
Markt 4, Gulpen

2002/07:
het vat(樽ビール):7
de fles(瓶ビール):?

Gulpener Bierbrouwerij の近く。
酸味のあるベルギーのレッドビールのような Mestreechs Aajt が、ここでつくられています。Mestreechs Aajt は昔この地方でつくられていた、2種類のビールをブレンドしてつくるさっぱりとしたビールです。

ブレンドする2種類のうちの1種(自然酵母で発酵させ、木樽で寝かせてつくるビール)をここで醸造して、Gulpener Bierbrouwerij でもう1種のビールとブレンドしてボトル詰めされているようです。このお店でMestreechs Aajt の樽ビールは出していませんでした。
店内にはブルールームがあり、木樽が並んでいるのが見えます。
「外から写真を撮っていい?」と聞くと「中も見るかい?」とドアを開けて中まで入れてくれました。木樽のフタも開けてくれて、甘酸っぱい香りとともに発酵しているところを見ることができました。

De Zwarte Ruiter はGulpener の街のマルクト広場にあり、広場の真ん中には変な(笑)銅像がありました。ビール樽に乗っかった顔が3つある人、コワイよ…。→
昔はビール醸造が盛んだったようで、カフェの軒先にブルワリーを表す古い看板がかかっているままのところもありました。
Gulp 川と Geul 川の合流地にある街なので、街なかには小川が流れとても素敵でした。

ここからバスで15分ほどの Vaals という街まで行くと、Drielandenpunt (ドリーランデンプント:3ヶ国の点)という観光名所があります。オランダ、ベルギー、ドイツ、3ヶ国の国境が交わる点に、高さ50cmほどの拍子抜けするほどの無愛想な(笑)コンクリート柱が建っています。みやげ店やカフェ、展望台などもありました。国境マニアの方にはおすすめです。


 
 カフェ, レストラン
De Poshoorn
Stationsstraat 47, Maastricht
http://www.poshoorn.nl

2002/07:
het vat(樽ビール):11
de fles(瓶ビール):36

駅からセントラムに行く間にあるカフェ。
上階がホテルになっています。聞いてみたら満室で残念。
夏の昼間でテラスも出ていて、店員のお兄ちゃんは陽気に歌いながらテーブルをまわっていて賑やか。料理もあり、雰囲気の良いカフェでした。
2002年12月のABT月報によると、Misset Horeca の "Cafe van het jaar 2002" に選ばれたようです。


Take One
Rechtstraat 28, Maastricht
http://www.takeonebiercafe.nl

2002/07:
het vat(樽ビール):8
de fles(瓶ビール):125?

お店に入って、タップ何があるかなーとサーバーを見ていると、マスターが「まあ座れ」と。で、「どんなテイストのものが飲みたいのか?」と聞いてくる。
並んだビールサーバーから「コレ」と指さすが「だから、どんな味が好きなのか?」と聞いてくる。「スィートだけどビターなやつ」と言うと「じゃぁ指さしたこのビールは違うだろう」と言われる。この店ではどんな味わいのビールが好きか、を言ってマスターに選んで出してもらう店で有名だそうです(笑)。常連さんになると、自由に選べるのかもしれないけど。

ビールを出して「どうだ?」と聞かれました。「舌先に甘みを感じ、舌奥に苦みを感じる、おいしい」と伝えると「そうだろう」とご満悦(笑)。「うちにはカスタマー(お客さん)は居ない、ヴィクティム(犠牲者)だけだ、わっはっはー」とギリギリな冗談も。Tim Webbのビールガイドを見ると同じことが書いてあったので、みんなに言ってるんだろう(笑)。
棚に並ぶビール瓶は几帳面にアルファベット順。マスターが選んだビールしか置いてないらしい。Leffe も Palm も Hoegaarden も置いてありません。なぜなら「オレのテイストじゃないから。お客さんが好きでもオレが嫌いなら置かない、お客が嫌いでもオレが好きなビールを置くんだ」という主義だそうです。FARO と書かれたメニューがあったので「どこのブルワリーのFAROなの?」と聞いても「ランビックをブレンドしてなんとかかんとか、普通のFAROより寝かしてる」とブルワリーについては無視。ビールは銘柄やブルワリーで飲むんじゃないぜ、ということなのかもしれません。
隣に座ったおにいちゃんに出された Brand UP がほとんど飲まれていなかったので、マスターがビールをチェックしたところ、どうやら劣化が始まっていたようでした。すぐさまそのビールを回収して新しいのを出すとのこと。マスターは樽を交換するためにタップの口にホースをつないで流しに廃棄しはじめました。マスターいわく「地下にいるこびとさんたちにビールをあげてるんだよ」とのこと…。これが Webb 言うところの「owner Peet's sense of humour」なのか…。

2002/07:
夜おそくに再訪問。マスターは居なくて奥さんでした。ホッ(笑)。でも、奥さんも「どんなテイストのものが飲みたいのか?」と聞いてきました。徹底してるなー。またまた「スィートだけどビターなやつ」と言うと、緑Duvel をおすすめされる。さっき飲んだよと言ってもうまく伝わらず、De Dolle のポスターが貼ってあったので「Dolle のビールが好きだ、そこのが飲みたい」と言うが「シーズンビールだから今ないわよ」と。また緑Duvel を飲みました…。
後日、オランダビールに詳しい人に Take One に行って来たって話したら即座に「strange guy ! (笑)」って言われました(笑)


 
おまけ
Bonnefantenmuseum Maastricht
Avenue Ceramique 250, Maastricht
http://www.bonnefanten.nl

2002/07:
地元系の作家が多い。建物はすごく独創的(Aldo Rossi)。
入口正面の木の階段がキレイ。
「The Vincent van Gogh Bi-annual Award for Contemporary Art in Europe」の受賞者 Neo Rauch 展。あと「Philip Guston」展。
Atelier van Lieshout「Museummobielen (2002)」に乗ってくるくるまわった。
 


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