■Beer Tourism【フィンランド】

 
■行 程
2002/07(3日目) タンペレ: Plevna → タンペレ美術館 → サラヒルデン美術館 → タンペレ市立美術館ムーミン谷
2002/07(4日目) ナーンタリ:ムーミンワールド → トゥルクに移動 → Koulu → アルス・ノヴァ → Uusi Apteekki → ヴァイノ・アールトネン美術館 → Old Bank → ヘルシンキに移動 → William K
2002/07(5日目) ヘルシンキ:Kiasma → Kappeli → フィンランド建築博物館 → 応用美術館 → Suomenlinnan → William K

 
■掲載箇所リスト
醸造所, 併設カフェ Plevna / Koulu / Suomenlinnan
カフェ, レストラン Old Bank / Uusi Apteekki / Kappeli / William K
ビールショップ  
おまけ ムーミンワールド / タンペレ美術館 / サラヒルデン美術館 / アルス・ノヴァ / ヴァイノ・アールトネン美術館 / Kiasma / フィンランド建築博物館 / 応用美術館

 
 醸造所, 併設カフェ ビール博物館
Panimoravintola Plevna
Itainen katu 8, Tampele
http://www.plevna.net

2002/07:
het vat(樽ビール):10
de fles(瓶ビール):26

Turku から電車で1時間40分の Tampele という街にある、1994年設立のタンペレで唯一のブルワリーレストラン。元紡績工場を改装した Finlayson Complex の一角にありました。

自家製ビールは、Pils / Tumma(Dark lager) / Bock / Vehna(Wheat) / IPA / Stout、の6種類がありました。フィンランド産のモルトを使っているようです。
樽では他に、洋ナシとリンゴのサイダー、フィンランド大手メーカーのピルスナータイプがあり、瓶はドイツ、イギリス、ベルギーなどのビールが26種類ありました。
料理は、北欧らしいワイルドマッシュルームスープやタンペレのブラックプディングソーセージ、の他にもステーキやドイツ風ソーセージ、シーザーサラダなどいろいろありました。ビールを使った料理は特に見あたりませんでした。
ビールのスタイルや料理、店の感じをみるとアメリカのブルワリーレストランのような雰囲気。カウンターの後ろに釜が見え、カウンターにはマイケル来訪時の写真も飾ってありました。

Panimoravintola Koulu
Eerikin katu 18, Turku
http://www.panimoravintolakoulu.fi

2002/07:
het vat(樽ビール):6
de fles(瓶ビール):?

1880年代からのスウェーデン語女学校を改装した、その名も「学校(Koulu)」というブルワリーレストラン。

ヘルシンキから電車で1時間45分のTurku という街の中心地にあり、フィンランド国内で、一番規模の大きいブルワリーレストランだそうです。
店内は、たくさんの部屋(教室)に別れていて、廊下にもテーブル席がつくってありました。
→廊下のどん突きに突然、釜がありました。

1階はパブルーム、ワインハウス、ショップ、2階にはレストランルームがあり、中庭にはビアガーデンもあり、広いです。
自家製ビールは、OPE(lager) / Lehtori(unfiltered lager) / Maisteri(unfiltered dark lager) がレギュラー3種類で、シーズンビールは Vehna(Wheat) がありました。他の季節だとイースタービールやウィンタービール、ボックビールなどもつくっているようです。

←PORSAAN NOISE TTEJA VARTAAASA  vehnaolutkastiketta ja ranskajaisia perunoita (13.40ユーロ)。フィンランド語はよくわかりませんが、英語も併記されてました(ホッ)。豚ヒレステーキ、小麦ビールソース、フレンチフライ添え。言われてみれば小麦ビールの味が少しするかな?豚がやわらかくてうまい。野菜とキノコがうまい。

Panino Suomenlinnan
Suomenlinna

2002/07:
het vat(樽ビール):3
de fles(瓶ビール):3?

ヘルシンキのマーケット広場横の港から、スオメリンナ島行きの渡し船に乗って約15分。もともと要塞として使われていたこの島は、その後捕虜収容所としても使われていたそうです。今は世界遺産に登録されていて、たくさんの観光客が訪れているようです。

市交通局のフェリーが着くメインの船着き場の真ん前に、ビジターセンターがあり、その建物内にひっそりとブルワリーレストランがありました。
島民は約900名ほどらしいので、観光客向けのお店っぽいです。
午後に行ったら軽食ビュッフェをやっていました。メニューを見ると夜は単品メニューのようです。ビールを使った料理は見あたりませんでした。
自家製ビールは、Hopken Pils / Ale Coyet / Helsinki Portteri(Poter?) の3種類。イギリスビールをお手本にした感じの味わいでした。
店内にはブルワリールームがあり、中には入れませんがドアのガラス越しにのぞけました。

 
 カフェ, レストラン
Old Bank (Pankki)
Aura katu 3, Turku, Finland
http://www.oldbank.fi

2002/07:
het vat(樽ビール):18
de fles(瓶ビール):約100

元銀行を改装したビールパブ。入ってすぐの大きなフロアの他に、奥には小部屋(銀行の応接室?)が何部屋か繋がっていて、禁煙ルームもありました。家具が高級な感じ。地下のトイレに行くと、金庫室の入口もありました。
ビールの種類は、フィンランドのビールの他に、イギリス、チェコ、ドイツ、ベルギーなど世界のビールがメニューにならんでいました。オランダビールは、Grolsch Pirsener / Heineken Pilsener / Christoffel Blond / La Trappe Tripel, Quadrapel がありました。日本のビールはキリンラガー。

樽ビールには「ハウスビール」というメニューがあり、ベルギーでつくってるんだよ、と言われました。ものは Grisette Ambree でした。

店内に「ドイツのオクトバーフェストにみんなで行こうツアー」のチラシが置いてありました。9日間で685ユーロですって。


Uusi Apteekki
Kasken katu 1, Turku
http://www.uusiapteekki.fi

2002/07:
het vat(樽ビール):20
de fles(瓶ビール):60?

トゥルクビールシーンのパイオニア的なパブらしい。昔の薬局を改装して1993年に開店。店名もそのまま「薬局(Apteekki)」。トゥルクでは昔の場所をそのまま名前にする店が多いのか?
薬や薬品が置いてあっただろう棚には、ビールやウィスキーの瓶がズラリと並んでいて圧巻。

BGMもなく、薄暗く茶色い昼下がりの店内はなんだか落ち着きます。禁煙ルームもあり。
樽の注ぎ口は20あり、フィンランド大手メーカーのビールが2種、他はイギリス、ドイツ、チェコ、ベルギーなどのビールがありました。
瓶は60種ほどで、ウィスキー(シングルモルト)やワインいろいろも揃えているようです。
マイケル本やトゥルクのガイドパンフによると、自分のところで醸造した(Own brewery って書いてある)ここのオリジナルビールがあるとのこと。聞いてみると「無い」と言われる…。「醸造を辞めたのですか?」「Yes」。「もうオリジナルビールはつくらないの?」と聞くと「Koulu (Turkuのブルワリーレストラン)でつくってもらってたけど、今は売り切れ。忙しくてあまりつくれない」というような答え。向こうも英語がネイティブじゃないし、こっちの英語力も怪しいので、本当のところはどうかわかりません…。ガイドパンフをよく読むと「シーズンビールをつくってる」と書いてあったので、今の季節には無かったということだろうか。

Kappeli
Etelaesplandi 1, Helsinki

2002/07:
ヘルシンキの中心地、たくさんのショップが並ぶ繁華街の中央緑地帯にある古いつくりのカフェレストラン。1800年代から営業しているようで、シベリウスも飲みに来たことがあるとか。店の前には小さなステージ(野外劇場?)があり、それを囲うようにテラス席がたくさんでていました。ガイドブックにも載っている有名カフェ。マイケル本(Pocket Beer Book 2001)によると、フィンランドのビール会社 Sinebrychoff が所有するブルーパブ、となっていたので行ってみました。

中は広く、入って正面がバーエリア、右手がレストランエリア、左手がセルフサービスの軽食エリアになっていて、バーエリアに直行。
ところが、ここのオリジナルビールは特にありませんでした。
樽ビールは3種類。普通のカフェでも出している Sinebrychoff 社のKOFF をここで醸造してるということなのかしら? バーでサーヴしているお姉さんに聞いてみると「ブルワリーを持っていたけど、売ってしまった(?)。もうつくらない」というようなことを言っていました。ガイドブックを見てみると「2001年5月に改装オープン」と書いてあったので、変わってしまっていたようですね…。
軽食エリアでスモークニシンのサラダ(7.50ユーロ)と、GIN LONKERO というフィンランドジンのカクテルボトルをいただきました。

Oluthuone William K
Fredrikin katu 65, Helsinki

2002/07:
het vat(樽ビール):8?
de fles(瓶ビール):約50

ヘルシンキ中央駅から地下鉄で1駅、Fin kino (映画館)が入ってるショッピングコンプレックスの一角にありました。隣はサイダー専門バー。
樽ビールは、フィンランド、イギリス、ベルギーのビール。瓶ビールは世界のビールを揃えてるようです。禁煙エリアあり。ビールレストランだと思って行ってみたのですが、食べ物はありませんんでした。もう1軒別の場所にもあるようなので(Mannerheimintie 72)、そこはビールレストランなのかもしれません。


 
おまけ
ムーミンワールド Muumimaailma
Kaivokatu 5, Naantali
http://www.muumimaailma.fi

■2002/07:ヘルシンキの空港から直行バスまたはヘルシンキ中央駅から電車で約2時間半のトゥルクから、これまたバスで約20分というナーンタリにある、ムーミン谷を再現したテーマパーク。
小さな島の半分だけなので、期待していったらあまりのショボさにがっくりくるかも(笑)。ムーミンマニアの人や、行く前に原作本を読んだ「(私のような)にわかムーミンファン」には、家のつくりやちょっとした小道具が想像をふくらませる楽しい場所でした。
登場人物の着ぐるみがウロウロ(原作では電話帳ほどの大きさのはずですが(笑))してます。着ぐるみじゃないミーがずーっとしゃべってたり、警察署長さんはスニフと言い争っていたり、と、みな役になりきっていました。スナフキンはベック似の男前。もちろん弾き語ってました。


タンペレ美術館 Tampereen Taidemuseo
Puutarhakatu 34, Tampere
http://www.tampere.fi/tamu/

■2002/07:Tove Jansson「Muistonayttely (Memorial exhibition)」展。
ムーミンの作者、トーヴェ・ヤンソンの回顧展。油絵、Garm の表紙や掲載されたイラスト、ムーミン本や絵本の原画など。お父さん(彫刻家)の作品やお母さんの描いたイラスト、弟が描いたイギリス用のムーミン漫画も展示してありました。ヤンソンファミリー展。


サラヒルデン美術館 Sara Hildenin Taidemuseo
Sarkanniemi, Tampere
http://www.tampere.fi/hilden/

■2002/07:「Valokuva Ja Video (Photography and Video)」展。
フィンランド若手作家の写真、ビデオ、メディアアート。
湖岸にあるサルカンニエミというアドベンチャーパークの中にある現代美術館。パークの中には、イルカショーのある水族館、遊園地、プラネタリウム、ミニ動物園などがあり、大変賑わっていました。美術館はひっそりしてました。


タンペレ市立美術館ムーミン谷
    Tampereen Taidemuseon Muumilaakso
Hameenpuisto 20, Tampere
http://www.tampere.fi/muumi/

■2002/07:市立図書館の1階にひっそりとあります。入口も小さくてちょっとわかりにくいですが、入口横にはムーミンショップもありました。トーヴェ・ヤンソンの原画や他の人がつくったジオラマ(模型)が展示されています。ムーミンワールドよりも原作に近いムーミンやしきの模型が良かったです(ご先祖さまのいるストーブやママの地下庫やベランダの手すりなど)。受付では各国語のガイドブックを揃えていて、日本語もありました。


アルス・ノヴァ Ars Nova
Itainen Rantakatu 4-6, Turku
http://www.aboavetusarsnova.fi

■2002/07:Aboa Vetus (トゥルクの歴史博物館)と 同じ建物にありました。
地元系の現代美術館。


ヴァイノ・アールトネン美術館 Waino Aaltonen Museo
Itainen Rantakatu 38, Turku
http://www.wam.fi

■2002/07:アールトネンさんの彫刻作品を所蔵する美術館らしいが、彫刻はほとんど無くてAnna-Maija Aarras「Orangerie」展とかの企画展やってました。


Kiasma Nykytaiteen Museo
Mannerheiminkatu 2, Helsinki
http://www.kiasma.fi

■2002/07:企画は Dan Graham「Works 1965/2000」。
小野洋子「Mend piece for the world (01)」と Matti Suuronenの「Room X」の展示もあった。そのほか、Dennis Oppenheim「Theme of a number one hit (74)」、白南準「TV cello: a Finnish dream (91)」、Roi Vaara「Artist's Dilemma (97)」、Erkki Kurenniemi「DIMI-A (70)」シンセ、Matti Suuronen のUFOハウス。


フィンランド建築博物館
    Suomen Rakennustaiteen Museo
Kasarmikatu 24, Helsinki
http://www.mfa.fi

■2002/07:「Hiekkaan Piirretty (Drawn in Sand)」Unrealized visions by Alva Aalto 展。アアルトの実現しなかった(実際に施工されなかった) 作品を、建築模型やドローイング、コンピュータグラフィックなどを展示。


応用美術館
    Taideteollisuusmuseo (Museum of Art and Design)
Korkeavuorenkatu 23, Helsinki
http://www.designmuseum.fi

■2002/07:企画展は「Masters of Arts」展。2001-2002年にUniversity of Art and Design を卒業した若手デザイナーの作品展。


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